庭の小さな生き物たち
 庭の小さな生き物たちハチの仲間(3) 拡張写真ページ
 

拡張写真のページ

とうようミツバチ(08Tex)
参考→ニホンミツバチ(08T2ex)
(ハチ目 - ミツバチ 科)
  あまり聞き慣れない名前にしてしまいましたが、ニホンミツバチも種名で言えばトウヨウ
  ミツバチになります。この場合ニホンミツバチと言う呼び方は亜種名とか日本亜種と言
  われます。紹介ページにも書きましたが、大陸(東南アジア)で飼われているミツバチが
  このハチに良く似ています。東南アジアと日本とは、色々な交わりが多い場所ですから、
  日本に出現したとしても不思議ではない状況です。
   もしこれが東南アジアのトウヨウミツバチとしたら、亜種であるニホンミツバチとは
  自然界で交雑が可能であることを意味します。社会生活を営むミツバチでは交雑は
  起こりにくいと考えられますが気になる事です。
  単なる危惧であってほしいと思います。(2011.11.18記)
 (2018.7)追記、調べたのは東南アジアのミツバチで、二ホンミツバチと区別するために、
  この名前にしてありますが、あるいはこのハチにも別の亜種名が付けられている
  可能性もあります。  
とうようミツバチ g9(photo.2011.8.5)
08Tl
  見た感じでニホンミツバチとの違いは、二ホンミツバチの腹部の黒帯がこちらは
  茶色っぽく見える事。さらに、その下部に明るい茶色の帯がある事。この茶色帯
  は二ホンミツバチでは通常見えません。花はサルスベリです。
トウヨウミツバチの拡大写真写真1
               
 このハチはセイヨウミツバチではありません。
(トウヨウミツバチとニホンミツバチの後翅翅脈の比較)
  ニホンミツバチとセイヨウを確実に識別するには、後翅の模様(翅脈)を見るそうです。
  興味のある方は調べてみてください。
  上の写真の翅脈を拡大してみると、不鮮明ですが、ニホンミツバチと同じ様に見えます。
  正しければ、このハチは少なくともセイヨウミツバチではなく、、ニホンミツバチかその
  近縁種(別亜種かトウヨウミツバチ)と言えるでしょう。セイヨウミツバチはこちら
     
08Tu 上のトウヨウミツバチの左後翅の翅脈   ↓08T2u 下のニホンミツバチの左後翅の
     翅脈
トウヨウミツバチ後翅の翅脈写真 ニホンミツバチの後翅の翅脈の写真
注意:手で捕まえると多分刺されます。
                 
(参考) ↓ 比較のために日本ミツバチの写真を掲載しておきます。
亜種名=ニホンミツバチ(種名=トウヨウミツバチ)  g12(photo.2011.11.16  
08T2bl2
  この庭で初めて、ニホンミツバチと認識して遭遇した時の写真です。     
  菊にやってくるハナアブばかり見ていたら、突然出てきて最初は変わったハナアブと思った
  のですが、直ぐに顔つきから、ミツバチだと気が付きました。
ニホンミツバチの拡大写真
↓08Tc(上の同一個体)の後翅の翅脈 (08Tcu)
  上のミツバチの何枚かの写真の一つに、偶然ですが後翅の模様(翅脈)が良く
  分かる程度に写っていました。これなら間違いなくニホンミツバチです。
  (上と重複)
注意:手で捕まえると多分刺されます。
↓08T2u
ニホンミツバチの後翅の翅脈の写真2
      
セイヨウミツバチとトウヨウミツバチの後翅の翅脈の差異をまとめてみました。(各ミツバチの拡張ページに挿入してあります)
  白や黄色の花(菊)に来たハチの写真を見ると、かなりの確率で支脈が写り込んでいることが分かりました。
  上のハチの支脈部分を拡大したものが下の写真です。(中央の写真は方向を揃えるため、90度回転させました。)
  翅脈の拡大写真は、いずれも右後翅を表面から見た写真です。
↓上の写真が後翅支脈をサンプリングした元の写真です。
セイヨウミツバチ  ニホンミツバチ  とうようミツバチ 
↓08Sc g24(photo.2012.11.15)  ↓08T2i g25(photo.2012.11.16)  ↓08Ti g37(photo.2013.11.23

↓上の写真のハチの後翅支脈のアップ写真です。  
↓前縁からと別の翅脈から分かれて後方 ↓同様に後方へ伸びた支脈が近づいた ↓当然ですが、亜種どうしである
 へ伸びた2本の翅脈が繋がり、その先  所に両方を繋ぐ短い支脈があり、その  二ホンミツバチと同様です。
 は後縁に 向って1本だけ伸びて  先が2本とも後方へ離れる様に伸びて  
 います。  います。  
↓08Scu  g24(photo.2012.11.15)  ↓08T2iu g25(photo.2012.11.16)    ↓08Tiu g37(photo.2013.11.23)

      

  以下に、このハチ(トウヨウミツバチ)と思われるハチの写真を並べてみました。
  眺めていると他のミツバチに比べて、腹部の長さが、相対的に長い様に感じます。
  色の違いや、毛深い程度の違いなら、ニホンミツバチが亜種関係で納得ですが、こんな主要部に違いがあればニホンミツ
  バチとは別種の方が良いですね。でも亜種関係である事は当然遺伝子調査の結果から決定されている筈ですから、それは
  ありません。セイヨウでもトウヨウでもないアフリカ、南米…これもなさそうで、やっぱりトウヨウミツバチか、
  その○×亜種 でしょう。
  写真の中で、黄色や薄いピンクの菊の花に来た写真ば、腹部の濃い茶色の帯が黒っぽく写っていますが、背景が明るい
  ため、ハチ自体が露出不足になっているためと思われます。それとも混血でしょうか ?。
拡張ページの拡大写真は、新しいものが、上部になる配置になっています。
g37(photo.2013.11.24)
↓08Tql
  露出オーバーで変な写真ですが、見方によれば、ちょっと幻想的で、綺麗な写真です。
  さらに、この写真なら、腹部の帯も茶色に見えます。以下キクの花はすべて実生のキクです。  
トウヨウミツバチの拡大写真写真19
↓08Tpl
トウヨウミツバチの拡大写真写真18
↓08Tol
  一見、ニホンミツバチに見えます。でもニホンミツバチは明るい茶色の帯は、前の方の
  節で細く見える事ががありますが、全節で見える事はありません。
トウヨウミツバチの拡大写真写真17
↓08Tnl
上と同一個体です。どちらか迷うところですが、やはりこちらにしました。
トウヨウミツバチの拡大写真写真16
↓08Tml
色はちがいますが、これも菊です。ハナアブもミツバチも、花粉にまみれて夢中です。
トウヨウミツバチの拡大写真写真15
↓08Tll
このハチの後翅支脈もきれいに写っています。
トウヨウミツバチの拡大写真写真14
↓08Tql
上と同じ個体ですが、こちらにも支脈がよく写っています。
トウヨウミツバチの拡大写真写真13
      
g37(photo.2013.11.23
↓08Tkl
ミツバチは小さくて動きが早いので、腹部の色合いなど、肉眼で確認するのはかなり難しいでしょう。
トウヨウミツバチの拡大写真写真12
↓08Tjl
腹部が長く見えるのは、茶色の部分がプラスされているのかも知れません。
トウヨウミツバチの拡大写真写真11
↓08Til
この写真が識別用に作った後翅翅脈のアップ写真の原画の拡大です。
トウヨウミツバチの拡大写真写真10
         
g36(photo.2013.11.14)
↓08Thl
  このハチ、写真が1枚しかなく、ニホンなのか決めかねたのですが、腹部の茶色味が強い事から。
  こちらにいれました。
トウヨウミツバチの拡大写真写真8
   
g34(photo.2013.9.15)
↓08Tgl
下に掲載のハチと同じ場所のツルボですが、1年後の9月です。
トウヨウミツバチの拡大写真7
↓08Tfl
トウヨウミツバチの拡大写真写真6
↓08Tel
  翅が写っていますが、これは後翅の様で、このような写真になるのは、飛翔中は恐らく後翅の
  動きが、前翅にくらべずっと遅いか止まっているのでしょう。
トウヨウミツバチの拡大写真写真5
↓08Tdl
この写真も写っているのは後翅だけだと思います。
トウヨウミツバチの拡大写真写真4
   
g21(photo.2012.9.24)
↓08Tcl
  花はツルボですが、上の写真の一年前の同じ群落の花です。 
  この花にもに虫が集まりますが何故かハチが多く、ハナアブやチョウはあまり見かけません。
トウヨウミツバチの拡大写真写真3
       
g9(photo.2011.8.5)
↓08Tbl
  最初の写真と同一個体です。
  この写真、花にとまっていますが、安定を保つために翅は高速で動いているから、通常の
  シャッタースピードでは写らない様です。
  …羽を取ったらトウガラシ?? 何とかいう歌詞を思い出しますが、これは何でしょう。
トウヨウミツバチの拡大写真写真2