2014年、6月になって窓下の地上近くに、見慣れないクモを見つけました。何処からか |
飛んで来てここへ着地したものでしょう。着地後かなりの日数を経た、コガネグモの |
様です。 成長と共に巣の位置が徐々に高くなり、最後には窓のすぐ前に陣取って |
いました。でも、9月14日を最後に忽然と姿を消しました。捕食者に見つかったか、 |
それともオスがいなくて寂しくて何処かへ移動したか、その後は付近を捜しても見つ |
かりませんでした。オスにめぐり合えたのでしょうか?。 |
クモの子供が風に乗って空を飛び(バルーニング)、着地した場所で、成長して子孫を |
増やし棲息地域を拡大する。その種が生き残るにはとてもユニークな方法です。 |
でも着地した、その近くに異性がいなかったら如何なるのでしょう。子孫を残せません。 |
本能が導くままに、このクモと一緒に飛び立った兄弟姉妹たちで、何匹が子孫を残す |
事ができたのでしょうか。ある程度、棲息密度があれば、有効な方法でも、少ない |
密度では非常に危険な手段の様に思えます。 |
ちなみに、神奈川県のレッドデータブック(2006年Web版)では、「要注意種」※に指定 |
されています。 |
※要注意種 : 前回(調査で)、減少種または希少種と判定され、かつては広く分布して |
いたのに、生息地または生息個体数が明らかに減少傾向にある種 |
(前回とは版年のほぼ10年前) |