庭の小さな生き物たち
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コガネグモ(20Nex)
(クモ目 - コガネグモ 科)
  2014年、6月になって窓下の地上近くに、見慣れないクモを見つけました。何処からか
  飛んで来てここへ着地したものでしょう。着地後かなりの日数を経た、コガネグモの  
  様です。 成長と共に巣の位置が徐々に高くなり、最後には窓のすぐ前に陣取って
  いました。でも、9月14日を最後に忽然と姿を消しました。捕食者に見つかったか、
  それともオスがいなくて寂しくて何処かへ移動したか、その後は付近を捜しても見つ
  かりませんでした。オスにめぐり合えたのでしょうか?。
  クモの子供が風に乗って空を飛び(バルーニング)、着地した場所で、成長して子孫を
  増やし棲息地域を拡大する。その種が生き残るにはとてもユニークな方法です。
  でも着地した、その近くに異性がいなかったら如何なるのでしょう。子孫を残せません。
  本能が導くままに、このクモと一緒に飛び立った兄弟姉妹たちで、何匹が子孫を残す
  事ができたのでしょうか。ある程度、棲息密度があれば、有効な方法でも、少ない
  密度では非常に危険な手段の様に思えます。
  ちなみに、神奈川県のレッドデータブック(2006年Web版)では、「要注意種」※に指定
  されています。
  ※要注意種 : 前回(調査で)、減少種または希少種と判定され、かつては広く分布して
           いたのに、生息地または生息個体数が明らかに減少傾向にある種
           (前回とは版年のほぼ10年前)
g40(photo.2014.6.13)
↓20Nb l ♀
  2014年6月13日に見つけました。こ日に撮ったものでが、最初は、この様に裏面を
  見せていた、のですが嫌がってか、ひっくりかえったのが下の写真です。背景は白い
  サイディング(壁板)です。
コガネグモの裏面の拡大写真1
↓20N l ♀
  向こう側が壁で、表面を撮る良い方法がないか、色々やっていたら、クモが裏返し(表返し?)
  になってくれました。別に触ったり、いじめた訳ではありません。
コガネグモの表面の拡大写真1
         
g41(photo.2014.6.27)
↓20Ncl
  6月27日 獲物です。小さなコガネムシで、この頃発生するチビサクラコガネの様です。
  これはお尻です。このクモ何時も下向きで、顔の写真がありません。

          
g40(photo.2014.7.4)
↓20Ndl
 7月4日 脱皮しました。上が抜け殻。
脱皮したコガネグモの拡大写真
↓20Nel
 4日 巣の位置が大分高くなって、スケールを立てられそう
  なので、スケール写真を撮りました。メジャーの位置が悪いので
  大まかな大きさですが、体長18〜19mm程度です。
コガネグモのスケール写真1
              
g42(photo.2014.7.9)
↓20Nfl
 7月9日 獲物です。今度は何とセグロアシナガバチ。
獲物のアシナガバチを捕えたコガネグモの拡大写真
             
g42(photo.2014.7.11)
↓20Ngl
7月11日 壁を汚しながら順調に成長しています。
コガネグモの裏面の拡大写真写真2
               
g42(photo.2014.7.14)
↓20Nhl
  7月14日 この頃は窓のすぐ前です。最初は窓を開けると、すぐ下の方へ逃げたのですが、慣れてきたら
  すぐ傍へカメラやメジャーを近づけても、平然としていました。虫にも慣れるとか覚える能力がある
  のでしょうか。
コガネグモの表面の拡大写真2
                
g42(photo.2014.7.20)
↓20Nil
7月20日 25mm程度です。すでに成虫でしょう。
コガネグモのスケール写真2
             
g43-1(photo.2014.7.28.)
↓20Njl
  7月28日 獲物はカナブン。大型のハナムグリかとも思ったのですが、下の
  写真のハチが掛かったら、これをすぐに捨てたので、確認したらカナブン
  でした。このクモ、7月だと言うのに大きくて、丸々と太っているのは、巣を
  作った場所が良くて、巣の後が真っ白 (壁が白、普段閉めているカーテンが白)
  で、巣の糸がほとんど見えないので、虫がたくさん掛かり、クモも丸々と
  太っている。と言う因果関係であろうと思っています。ちなみに、最近、餌の
  虫が少なく、ジョロウグモのメスが、この頃、オスと間違うほどの大きさでしか
  ありません。
獲物のカナブンを捕えたコガネグモの拡大写真
↓20Nkl
  28日 獲物オオモンツチバチ。
  上の写真を撮っている最中に網にかかりました。すばやく移動したクモは
  瞬く間に繭の様に絡めてしまいました。以前ジョロウグモがハチを捕えた
  時にも、真っ白になるのが早いのに驚いたのですが、この写真で納得
  しました。獲物に巻きつけるのは1本の糸ではなく、多数の糸を束にして
  巻きつけているのです。この糸の部分を拡大して見ると、糸と言うよりも
  薄く平たいビニールの紐の様に見えます。極細い糸が多量に出ている
  様です。
獲物のオオモンツチバチを捕えたコガネグモの拡大写真
           
g44(photo.2014.8.20)
↓20Nl l
8月20 窓を開けると目の前に陣取っています。
コガネグモの表面の拡大写真3
↓20Nml
 20日 体長およそ29mm。最大幅約17mmでした。
  生きている虫は姿勢によっても体長は変わるので
  大きさは目安です。
コガネグモのスケール写真3
          
g44(photo.2014.8.23)  
↓20Nnl
 8月23日 「ずいぶんガラスを汚してくれたなー」 
  独り言を言いながら撮った写真です。窓ガラスが
  糞だらけです。
コガネグモの裏面の拡大写真写真3
         
g45(photo.2014.8.30)
↓20Nol
 8月30日 この日が最後の写真になりました。9月14日には確認したのですが、16日にはいなくなりました。
コガネグモの表面の拡大写真4
↓20Npl
 30日 20日の写真より若干小さいのですがメジャーの位置、クモの
  姿勢による差異です。
コガネグモのスケール写真4