庭の小さな生き物たち 
 庭の小さな生き物たちコウチュウの仲間 (1) 拡張写真ページ

拡張写真のページ

クロカナブン(05Oex)
(コウチュウ目 - コガネムシ科)
  昆虫用のフィーダー(餌台)は人間がスイカを食べると出現します。フィーダー
  と言っても鉢受皿に小石を入れただけのものです※。 スイカの美味しいところは
  食べられた残りですが、砂糖をたっぷりまぶし、甘さだけは十分のはずです。
  例年、フィーダは7月中に終わってしまうのですが、今年(13年)は7月の末に
  やっと出現しました。実はこれが幸いして、クロカナブンの飛来に繋がった
  ものと思われます。クロカナノの発生のピークがはカナブンより遅く、カナブンが
  いなくなる頃、クロカナが出てくるように棲み分けしているのだと思われます。
  ちなみに、今年13,年のカナブンの飛来に気がついたのは1度で1匹だけでした。
  ※アリの多い場所では、一回り大きな鉢皿を二重に置いて、大きい方に水を入れてアリ避けとします。
g31(photo.2013.7.30)
↓05Obl
一度果汁にありつくと何時間も離れません。この辺りでは、餌不足なのでしょう。
クロカナブンの拡大写真1
           
g31(photo.2013.7.31)
↓05Ocl
  このクロカナの解説。 朝、餌場を見るとスイカの果汁に頭を沈ませて動かないクロカナが
  いました。これがそれです。おぼれ死んだかと思い、取り上げると足を動かすから、生きて
  いる事が分かりました。水道水で体を洗い、クスノキに引っ掛けておきました。小一時間も
  すると、この様に翅を広げて乾かし、木の幹を暫し散歩した後、飛び去りました。
  恐らく、果汁の中で眠っていたのだと思います。この虫、気門があって頭部が果汁の中でも
  全体が 水没しない限り、平気で眠っていられるのでしょう。
クロカナブンの拡大写真2
        
g31(photo.2013.8.3)
↓05Odl
  上と同様の事が二度あって、こちらは二度目のもので、元気になってクスノキの幹を歩き
  まわっているところです。
クロカナブンの拡大写真3
      
g31(photo.2013.8.5)
↓05Oel
  木はクスノキですが、この下にスイカがあります。先ずここへ止まって様子を伺ってスイカへ
  行きました。通常はスイカへ直接とか、すぐ近くへ着陸します。初めてなのかもしれません。
クロカナブンの拡大写真4
↓05Ofl
今年(2013)一度に集まった最大の数は4匹でした。小石脇の2匹は小石につかまって交尾中です。
クロカナブンの拡大写真5
         
g32(photo.2013.8.6)
↓05Ogl
  この辺りでは、クロカナの密度は少なく、出会いの機会も少ないのでしょう。食事も交尾も
  一生懸命です。子ども(卵)は何処で産むのでしょうか。近くで良さそうな場所は思い当たり
  ません。どこでも良いから、元気に育ち、来年も飛来してほしいものです。
クロカナブンの交尾の拡大写真