庭の小さな生き物たち
 庭の小さな生き物たちチョウの仲間(3)拡張写真ページ

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くろまだらそてつしじみ(01Tex) 
チョウ目 - シジミチョウ 科)
  このチョウが最初に現れたのは2000年11月26日です。
  このチョウは南方のチョウで、夏になると本州南部で見られるようです。と言ってもアサギ
  マダラの様に渡りをする訳ではなく、台風などの南風に乗ってやってくるらしい。
  チョウはこんな遠くまで来る積りはなかったのに、飛ばされて来てしまったのでしょう。
  それ故、南へ帰ることもできず、日本の寒さに耐えられず、ほとんどが異国の地で死に、
  絶えてしまう様です。ただ本州でも暖地(関西以西 ? )では生き延びて繁殖が確認されて
  いる場所がいくつかある様です。
  そんな事情で、データも少なく、このチョウらしい程度の同定なので、種名はひらがなでの
  記載としています。
  手持ちの古い(10数年前) 図鑑には載っていませんでした。新しい図鑑には載っている
  でしょう。なお、本文のチョウの仲間には未記載です。
 ・12月の転送準備がほぼ終えた2021年12月1日、また、このチョウらしいシジミが
  やって来ました。写真ができたのがV.57の転送後直だったので、V.57に追加掲載しました。
 g4x17(photo.2021.12.1)
↓01Til
  このチョウが現れた日の朝方は、北の低気圧と前線の通過で強い雷雨で荒れ模様でした。
  当日は天気が良くなったものの、西風が強い日で、すでにヤマトシジミやウラナミシジミ
  は全く見られず、"また妙なチョウが来たな" という思いでした。
  表面のコバルト色の斑点は何かが付着している様です。別の写真では色はついていません。
クロマダラソテツシジミの拡大写第9
↓01Thl
  チョウは強風に翻弄され、なかなか思い通り飛べずに、上がったり下がったりして
  いましたが、やっと止まれたのは庭の隅にあったプランターで、紫外線でボロボロになった
  その縁でした。そしてチョウもプランター以上にボロボロで、貧相なチョウに見えました。
クロマダラソテツシジミの拡大写第8
↓01Tgl
  小さなチョウで、目視でヤマトシジミではないと分かりましたが、以下に掲載した1年前のクロマダラと
  同じらしいと分かったのは、写真を撮って大きく伸ばして見た時です。
  尾など痕跡らしいものがわずかに認められるだけで、く、南国のチョウがよく頑張っているなーという思いでした。
  仮に南へ帰りたくて、頑張っているとしたら可哀そうです。  
クロマダラソテツシジミの拡大写第7
↓01Tfl
  表面に当たる太陽光で模様が薄くなっていますが前翅裏面の模様が一番広く写っているのが
  この写真です。尾もなく翅も痛んでいますが、小さな体なのにこの強風と寒さの中を飛び回り
  着地できる体力は相当なものです。南風に乗って海をわたる事など楽々なのかもしれません。
  合わせて思うのは、南国のチョウなのに、寒さに強いことです。本州育ちのシシミがほとんど
  見られない、この時期に飛び回っているのも、特異な体力だと思います。  
クロマダラソテツシジミの拡大写第6
       
g4x14(photo.2020.11.26)
↓01Tel 
  季節によって多少色の変わるチョウはいますが、このチョウは寒くなると裏面の色が、
  白っぽくなり、クロマダラが白まだらの様になってしまい、別種の様に見えます。
  庭に現れたのは11月下旬で、すでに寒冷期型の"白まだら"に変わった個体でした。
クロマダラソテツシジミの拡大写真5
↓01Tdl
  当初、尾があるから、ウラナミシジミだと思いました。でも翅を立てたら裏面はウラナミとは
  違っていて、別種だと認識しました。
  残念ながら、接写のできるカメラは不具合で、並焦点のカメラで何枚も撮ったのですかが、
  何とか見られる写真は数枚でした。伸ばし過ぎで画面もあれています。
クロマダラソテツシジミの拡大写真4
↓01Tcl
  夏のチョウはこの薄い灰色の模様が、黒く塗りつぶされているものと思われ
  ます。
クロマダラソテツシジミの拡大写真3
↓01Tbl
  光線の具合でしょうか、夏型っぽい模様です。目視では認識でき
  ませんでした。
クロマダラソテツシジミの拡大写真2
↓01Tal
  菊の花は、まだ残っていて、この花の周辺を行ったり来たりしていました。
  今思えば、残り少ない命を惜しみながら、甘い蜜と弱い日差しを楽しんでいたのでしょう。
クロマダラソテツシジミの拡大写真1