旧跡探訪
(旧二十八)   道祖神(十五)   部分の拡大写真他

↓向かって左側の陰刻 ↓像のアップ ↓向かって右側の上部

 ↑中央上部に道祖神と彫られています。
 赤い着色は近代のものでしょう。
 度重なる震災でも、大きく破損することも
 なく立派です。
 ただ縁周りの破損があるので文字は
 一部しか読み取れません。
 神様は向かって右が、猿田彦大神、
 左が天宇受命の様です。

 ↑(下の方は下部写真と重複)
         ↓下部

 ↑ここには、願主○○右エ門
 と読めます。○○の部分は
 二文字分が欠損している
 感じです。○の下の文字は
 木の様にも見えます。
 この近所の旧家を調べると
 分かるかもしれません。

  右の部分に村の名前、や年号が彫
 られていたのでしょうが、全く読めません。
 中ほどに、氏と読める様な線が見えます
 が定かではありません。
 猿田彦大神の肩の下に"和"または"村"と
 読める文字が見えます。そして、その下の 
 文字が"八"に見えませんか ?。ここが大切
 なところで、これが年号の×和八だったら
 これだけで、年号が確定できるのです。
 下に和の付く年号は江戸時代の中期
 以降"天和"、"明和","享和"の三つです
 が、8年まであるのは明和だけなのです。
 それ故、和と八が正しければ、明和八辛
 卯年(かのとう)西暦1771年と決める事が
 できます。
 その積もりでもう一度肩の少し下辺りを、
 見ると、和の上に日と言う偏が見える
 様な気がしませんか。

 ← ここにもありました。古い時代の五輪塔の一部
 です。一番下は使わなくなった石臼ですが、生活の
 ためになる道具には、神様が宿っているのしょうね。
 ごみ捨て場へ捨てる事はできないのです。