旧跡探訪
(旧二十三)   庚申塔 (十二)   全体の拡大写真
神奈川県茅ヶ崎市の12番目の庚申塔の拡大写真

"拡大するなら、大きい方が良い"と言うことで、いっぱいに拡大して見ました。
六臂(ろっぴ)の青面金剛なのですが、腕の一本は何処かで落としてしまった様です。その失くした左の主ですが、
折れた傷口はそれほど古い様には見えません。そして腕は体から離れて、突き出て彫られていた様に見えます(でも
それは無いでしょう)。腕は直ぐ脇の草むらの中に落ちているのかも知れません。
 ※ 追加 掲載してから良く見たら、腕の欠けた部分は肘で、指の部分は残って、蛇らしい物体をしっかり
       握っているのに気がつきました。
 上部には丸い太陽でしょか。そして左側の欠損した部分には、三日月が彫られていたと考えられます。 
それぞれの腕には武具と思われるものを持っています。下の三猿は右から見ざる、聞かざる、言わざるの様です。
 建立された年号は分かりませんが、月日だけははっきりと十一月九日と読めます。でもこの十、良く見ると縦線が
ゆるりと曲がって、跳ねて終わっています。これは子という文字かも知れません。これが子(ね)だとすると、年号の
一文字さえ分かれば、正確に年を割り出せる場合もあります。年号部分を再度拡大してみます。
年号部分の拡大
神奈川県茅ヶ崎市の12番目の庚申塔の年号部分の写真
←年号部分を拡大して、横から見たり、上から見たり離れ
て見ても、口の様に見える場所があるだけです。
口の様な文字が最初に付く年号は見つかりません。享と
読むのも無理があります。最後に丁(ひのと)読める文字?
があり、左の子と繋いで丁子(ひのとね)年なら60年に一度
なので、かなり絞られるのですが、丁子という干支(えと)は
存在しないのでそれも適いません。丁でなければこれは
年でしょう。 
 ところで十もアップ写真を作りましたので一番下へ
入れておきます。
台座部分神奈川県茅ヶ崎市の12番目の庚申塔の台座の写真
↑やはり像は、この台座に載っていたと思われます。
何回も大きな地震にあっていますから、その度にころげ、
落ちて、大切なお顔をなくしたり、腕を失くしたり、大事な
自分の誕生日の記録さえも失くしてしまったのでしょう。
台座に何か刻まれているかも知れませが、次の機会の
楽しみにします。
十の字
神奈川県茅ヶ崎市の12番目の庚申塔の文字の写真

←子に見えますか ?