旧跡探訪
(旧十三)  道祖神(五)   部分の拡大写真

↓向かって左側の陰刻

(d5a)
    この部分に造られた年号が刻まれていますが、あまりはっきりしているとは
    言えません。想像をたくましくして読み解いて見ましょう。
    何とか読めるのは一番上が"天"、次は不明で三文字目は"ニ"、次は"ウかんむり"
    の付く文字の様です。その下は左にずれて、月日が入っている配置のようです。。
    天の付く年号は江戸時代では天和、天明、天保の三つです。
    次のウかんむりですが干支にウ冠はありません。十二支では寅だけがウ冠を
    つけています。干支をつけない場合もありますから、これを"寅"とすれば年号は
    読みきれます。上記三つの年号のうち、二年が寅年は天明しかありません。
    年号は天明ニ寅、月日の方は、これでは決め手が無く読みきれません。
   お読みになれましたか?。
   天明2年は1782年で、壬寅年になります。江戸時代も半ばを過ぎた頃でしょうか。    
   道の反対側の北側の石仏群(旧跡12で紹介)が陽当たりが良く、目立つため道の
   南側で日影となっているこちらは、つい見落としてしまいそうです。