旧跡探訪
(旧十ニの一)   野仏群(一)   拡大写真
     
菩薩(三)(地蔵) 庚申塔(七)


 このお地蔵さんは首に太い襟巻きをしています。
 これはかつての地震等で倒れた際、首が折れて
 しまったものをコンクリートで修復したものです。
 そのためでしょうか、わずかに表情を伺えるお顔も
  ちょっと苦しそう…。
  年代などは分かりません。


  この庚申塔は三猿だけで、上部中央部に
  文字が彫られていますがこの写真からでは
  判読できません。

馬 頭 観 音(一)

  表の文字は馬頭観世音、向かって右側面に
  何か書かれていますが、これでは読み取れ
  ません。
   馬頭観音(塔)は、飼馬の供養のために立てた物ですが、本来はたくさんの姿を持つ観音菩薩の一つの
   お姿です。この姿の観音さまは六道のうちの畜生道を司っておられますが、日本にある馬頭観音像は
   馬の顔をしたものは無く、明王像の様に怒りの表情で、頭上に馬の像を載せたものが一般的な形の
   様です。それ故か塔には像を彫る事はなく、文字だけにしたのかも知れません。

庚 申 塔 (八)
 
   写真では屋根の部分が欠けてしまいましたが、大形のこの塔は、屋根が付いた立派なものです。
   三猿の回りで青面金剛がたっている部分の模様は何を意味しているのでしょうか。
   向かって左側面に年号が刻まれています。享保十三戊(つちのえ)申天十二月八日とはっきり読め
   ます。この年は1728年になります。
   (この写真では三が良く見えませんが、拡大すると戊の左側まで入って書かれています)

庚 申 塔 (九)

(k9a)
隣に比べると、ちょっと見劣りしますが、同じく
左側に刻まれた年号によれば、寛政十二己未
(つちのとひつじ)十一月六日となっています
さらにその下には、立てた人8名の名前が刻ま
れています。
隣の
(八)より70年ほど遅い1799年になります。
名前は写真が斜めで一部を除いて読みきれ
ません。